ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(ネタバレ有)
:ストーリー
周りになじめない内向的な少年ジェイクが、祖父の変死の真相を知るために精神科医の助言の元、祖父と親交のあったミス・ペレグリンを訪ねる。
ジェイクはそこで奇妙な能力をもったこどもたちと知り合う。彼らは1943年のある日をループしているという。
野心のため奇妙なこどもたちの目を食らう異能者バロン一派に襲撃され、ミス・ペレグリンは連れ去られてしまう。
ジェイクたちはバロンの手先のクリーチャー「ホローガスト」と戦い、ミス・ペレグリンの救出に向かう。
:感想
内向的な少年が異世界で能力を発揮し、英雄になる典型的王道ファンタジー。
舞台設定の「ループ」の説明が複雑で何だかよく分からないものの、ストーリーとしては単純明快。
保護者が一時退場し、こどもたちだけで、その特殊能力を利用して手強い敵を打ち倒していく。
悪く言えば目新しさはないのかもしれない。
が、可愛らしくもどこか不気味なこどもたち、不気味でもどこかユーモラスな悪役のキャラクター性や、特殊能力をふんだんに魅せた戦闘を予定調和的に楽しめた。
敵の親玉バロウが手駒のホローに捕まった時には思わず「お前、見えてなかったんかい!」と心の中で突っ込んでしまったが。
最後のオチとして、現実社会で周りと上手くいっていなかった主人公ジェイクが、最終的に自分の居場所を歓迎される異世界に求めたことが、やや逃避じみているように感じたので現実社会で抱えてた問題を明確にクリアする描写があればよかったと思う。
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